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福井の中学校の新しい学校づくりと教職大学院(その1)

 11月10日、福井大学の教職大学院を訪ね、その紹介で連携協力校の至民中学校を見学してきました。先進的な学校づくりとそこを拠点とした福井大の教職大学院に強い感銘を受けました。


(1)至民中学校の「異学年型教科センター方式」


まず至民中学ですが、ここはもともと市街地中心部にあり、生徒指導上難しい学校だったそうですが、4年前耐震改修の機会に、福井大学側の全面協力のもと施設上も教育上もまったく新しいコンセプトによる学校として再出発しました。郊外の静かな山裾にあり、1学年5学級の中規模中学校です。外観も見事にモダンなセンスの校舎になっています。
IMG 0243
 この学校は、「異学年型教科センター方式」と呼ばれています。福島県三春町桜中が先駆で(平成3年)、その後新潟県の聖籠中で一躍有名になり全国で拡がりつつある「教科センター(教室)方式」(平成13年)をさらに展開し、「異学年」のクラスグループを「クラスター」とし、施設上も教育上も生徒指導の基本に据えたものです。(至民中設立経過についての詳細は、『建築が教育を変える』(鹿島出版会2009)を参照。)


 生徒は、3学年各1クラスのグループに属し、この3クラスがひとつのクラスター(ホームとも言う)を構成します。ここは5学級ですから全部で5つのクラスターがあることになります。各クラスターにはきちんと「居場所」が設けられています(この点が一般の「教科センター方式」と異なる)。下の写真はそのひとつで、オープン形式で3つの教室がワンセットでまとめられています。朝のホームルームなどここで行われます。IMG 0248
 しかし授業は各教科スペースで行われ、生徒は教科毎にそこに移動します。教科スペースは数個の教室がつながったもので、教科に合わせてきれいにデコレーションされていました。写真は社会科のスペースです。

IMG 0254
 そして、教科スペースに各教科の先生方の部屋があります。

IMG 0253
 職員室は別に広い部屋がありますが、先生方は、授業のための資料などはほとんどこちらに持ち込んでいるようです。壁とドアはガラス張りで、生徒も気楽な感じでこの部屋に顔を出していました。
 イギリス、ドイツ、アメリカでいくつか学校を見学したことがありますが、多くは先生方は自分の教室に私物を持ち込んで居場所にしており、そう恵まれた環境にはありません。至民中の施設は、欧米の平均水準と比べて格段にその上をいっています。

 壁やドアのガラス張りは学校全体でも貫かれており、教科スペースでの授業風景も見ましたが、全体のスペースがたっぷりしていることもあって隣の教室の話し声はほとんど気になりませんでした。ここはオープンスクールとしても徹底していますが、そのコンセプトは、後で述べますように、研修で常時先生方が互い授業を見合ったり、大学院生や見学者にオープンにしていこうということでした。

 授業中でも壁はありません。

IMG 0266
 職員室の入り口付近です。全部ガラス張り。隣接する校長室までドアはガラスで丸見えでした。

IMG 0268
 あとユニークなのは、生徒同士、異学年同士の学び合いに生かそうと、教室の間仕切りが全部ホワイトボードになっていることでした。

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 さて施設の概要は以上ですが、この至民中の「異学年教科センター方式」の教育上の意味をどうみたらいいでしょうか。(続く)
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Tag:教育 

プロフィール

村山紀昭

Author:村山紀昭
長い間、北海道教育大学で哲学を教え、1999年から私大を含めて10年間学長をつとめました。
退職後、教育と福沢に関する月1回の勉強会「教育人間塾」を続けるとともに、文科省の委員会委員や北海道教育委員会のアドバイザーとして、教育政策とくに教師教育政策に関わってきました。
平成26年4月からはフリーなスタンスで教育や福沢について思索する日々です。
趣味は音楽とオーディオ、クラシックと初期ジャズが好き。

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